[膝を抱えながら遠い目で、
沖の船を眺めつつ夜を明かしたあの日…
さすがに心細かったので、
人影ならぬ船影があってよかったな…
と思っていたのだけど、まさか幽霊船だったとは。
新参も新参のあたしが知ったのは後日のこと。
ついでに、他の誰も通報してないってことで
通報者も自動的に割っちゃいました、いいですよね]
アッ…その節は…あのー
通報していただきありがとうございました…?
[一応お礼を言いに行ったのは
鬼火に名前を付けて、落ち着かせたあとのこと。
我ながら微妙な言い方でもじもじしてしまったけど…]