― 回想:コルナと ―[居心地悪そうに腰掛ける機体を見やる。>>22精巧につくられた人形の見た目で、ニンゲンのような言葉を喋る個体。肉と鋼の違いのみで区別される我々に、一体何の抵抗が出来ようか。『生きる盾(シールダー)』、過ぎた任務だと思う、十分尽くしたと思う。最後の最後にミスを犯しただけで、この機体は十分働いた筈だ。例え彼女が生きる意味を失ってしまったのだとしても、自分はそう思う。そう感じた。生きたニンゲンのように振舞う個体の事を。>>25>>26]