わたくしと戦った戦士です。
この雨の中、生き残るならそんな運命だったということ。
放っておいていいでしょう。
[アレッキーノの修理が進むも、それ以前に胎内に入った水分で工場のショートも進む。
タリアに告げた言葉も通信に乗せることなく、空間に響く音として伝わるだろう。
ぽこぽこと、羊の毛皮が膨らみ始める。
パリアッチョがその動きを見るのは2回目だろう。
ぽこん、と生命が生まれるように小さなラムが飛び出す。いくつも、いくつも]
だいjouぶ、でsuよ
すこぅsi、ねむる、だke
[ノイズが走り、途中途中で機械仕掛けの声に戻ったりしながらも、その声は優しく。
ぼふんと鈍い音がして、心臓部の近くが爆発する。
ぽこんぽこんと小さなラムは奇跡のように生まれ、周りを取り巻くもの達の周りで無邪気に跳ねる。
小さなラム達の心臓部には、ラムのパーツがさまざまに入っている。
それは新たな羊塔監を作り出す時にパーツを再利用する機能でもあり、今にも眠りそうなラムが最後の力を振り絞って作り出す陽炎のようなかけら達]*