星狩りの国-暁の街-

3 ― 星見る手紙 ―


旅行者 パウゼ

[あの夜から数日後、政府の掃討作戦は終了し、反政府組織の首謀者は処刑された。
この報道を知った時は、さすがに少し、気が晴れた。
この報道で泣く人間もいるのだろうが、自分はそこまで慮れる人間ではない。
郵便屋もその翌日には再び病室に現れ、この星は急速に日常を取り戻しているようだった。

そして今、自分は病室でベッドに座って手紙を書いていた。
置いてある封筒には既に宛先が4つ書かれている。
ここから出す、最後の手紙だ。

いつものように、ノックの後、医師が病室へと入ってきた。]

「こんにちは。
調子はどうだろうか。」

[笑って答えた。]

(29) wallander 2023/01/18(Wed) 22:26:40

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