[あの夜から数日後、政府の掃討作戦は終了し、反政府組織の首謀者は処刑された。
この報道を知った時は、さすがに少し、気が晴れた。
この報道で泣く人間もいるのだろうが、自分はそこまで慮れる人間ではない。
郵便屋もその翌日には再び病室に現れ、この星は急速に日常を取り戻しているようだった。
そして今、自分は病室でベッドに座って手紙を書いていた。
置いてある封筒には既に宛先が4つ書かれている。
ここから出す、最後の手紙だ。
いつものように、ノックの後、医師が病室へと入ってきた。]
「こんにちは。
調子はどうだろうか。」
[笑って答えた。]