[すぐ済むからそこにいて、と言って
コウにいには家の前で待っていてもらう。
棚から幾つか包に入った粉末と鉱石を出して
少し大きな特製のガラス瓶に
魔法式を描いたメモの切れ端と一緒に
それらを全部入れて蓋を閉める。
小さく呪文を唱えれば中にボ……と虹色の火が灯り
静かに燃え始めたのを確認して、
瓶を布で何重かにしっかり巻き、少し大きめの鞄に入れた。
たぶんこれでオッケー。…のはず。
鞄を手から提げて家から出れば
そこにコウにいは居てくれたかな。]
お待たせ。行こっか。
[そう告げ、再び手を取ろう。**]