『襲われた、のか!』 『――キィン、…ガッ、ガリ、 ザザッ、ザー……』[思わず荒げた声に、人工声帯のノイズが悲鳴を上げた。勢いのまま青年の肩を掴む。チョコレートの箱が地面に転がったが今はそれどころでは無い。メッセージでは軽く言っていたが、もしかしたら髪の他に、身体等に――、何かされたのかもしれない。なんて早とちりして。犯人を見つけて殺してやろうかなんて思ったが、休戦中な事を思い出し盛大に舌打ちをした。*]