[少年は声をかけられて、ゆっくりと振り向く。特徴的な明るい髪が揺れて、彼女の肩を滑り落ちた。>>2:120目を細める。こちらを覗き込むような顔と、差し出された手に乗る消しゴム。かけられた声に、薄く微笑んだ。近くの文具入れを静かにひっくり返す。コロコロと零れ落ちる文具の中に、白い塊は見当たらない。]俺のだね。[呟いて、少し、彼女の方を見る。ぽつりと零した。]ありがとう。見つけてくれて。[穏やかに笑った。]