[ソリストやソロパートを貰えない自分。>>5>>19
“ユズリハ”以外の舞台に立てないヴァネッサ。>>25
彼女の姿に親近感を覚え、報われたらいいのにと思うことが何度あったか。
同時、祖父と同じ景色が知りたいというだけで
闇雲に練習している自分が恥ずかしくて、
申し訳なさと罪悪感が勝って。
彼女が選ばれない度、慰めの言葉をかけるたび心の中はいつも複雑な気持ちでいっぱいだった。
けどアレウスがこの時点で挑戦をやめなかった理由の1つにヴァネッサという存在がいたことは大きい。
選ばれない経験を経て、
一方的に仲間意識を覚えたからこそ
ヴァネッサの前では素直に落胆も項垂れる姿も見せられたのかもしれない。]