『
……あの子に、窓を閉めるように言っておかなくては
』>>8
[…その言葉にはっとする。
そうだ、私はお姉ちゃんなのに、
こんなところで何してるんだ]
…そうだ、そうだよ
アリシアに伝えなきゃ…
夜雀亭に…中央表通りに隠れてなって…
アリシアを守らなきゃ…
フィジシャン…アリシアに、このことを伝えて…
アタシも…すぐ、準備整えて、追いかけるから…っ
[そう言って、少女はまずは伝令を彼に任せ自らの支度を整えに行く。…まさか、伝令を伝えた彼が、最も危険な刺客だとは思わず。
これまで彼女は戦闘でメインとなって動いたことはない。準備には相当手間取るだろう。…夜明け前に、ここを出られるかは怪しいところだ…その間に、フィジシャンやアリシアがどう動いても、彼女にはどうすることもできないだろう**]