星狩りの国-暁の街-

50 逢魔ヶ時に潜む村


獏谷 眠

[目ー民、眠眠眠]

まだまだ暑さが残る初秋、珍しくセミの声が聞こえて目が覚める。
眠い目を擦りながら玄関を出ると足元にひっくり返った命が。

(寝坊して土から出てくるのが遅れたのかな)

なんともいえない哀愁を感じた眠は、弔うためにそれに手を伸ばした。
その時―――。

ジジジジジジジ!!!!

消えたと思っていた命に火が灯り、元気よく空へ舞って行った。
まるで同情を嫌い、自身の力強さを主張するように。

自身の伸ばした手が払われたも同然なはずなのに、その姿を見て、なんともいえない嬉しさを覚えるのだった。

(頑張れよ、ルーカス)

【ルーカス人間】

(31) 2025/09/21(Sun) 09:03:08

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