ー そして今、展望台で ー………………[人間観察を続けているうち、ふと一人の人間が目に入る。この船の全てに飽いたような若者>>9>>10これから、夢溢れるであろう新天地に行くというのに、物憂げで鬱陶しげなため息なんてついている。男と同じように]…………[退屈そうな、鬱屈とした雰囲気を感じつつ、男はその若者を観察していた。彼女のため息は自分と同じものかと**]