── 島の船着き場 → 牢獄 ──
(我輩、「嘘つき」でも「イカレ男」でもありませんのに……しゅん)
[どこかしゅんとした(まあ大抵の囚人は悲壮な表情を浮かべているが)男は看守に連れられ自らに割り当てられた牢屋に連れていかれる。>>#3
無数の檻から注がれる視線たちに彼は礼儀正しく礼をする。
声をかける者がいたなら挨拶をしただろう]
やあやあ!囚人の皆さまがた!
我輩の名はアレッキーノ!
どうぞよろしくお願いいたします。
[牢獄に似合わぬ朗らかで礼儀正しい態度。
分厚いピエロの化粧の下に色濃い狂気と殺意を星屑のようにキラキラと瞬かせて。*]