[…そういうわけで、
今日のラウンジのこたつや受付の台の上には、
昨日も配っていたおみかんの他に、
大きく赤い美味しそうなりんごが山になった置かれていただろう。
自分で切り分けられるように(そしてお客様を傷つけないように!)りんごだけが切れるお子様向けの小さな果物ナイフも横に添えられており、『ご自由にお使いください』と書かれている。
また、食堂のメニューの中には、
女将特製焼き立てリンゴのアップルパイや
愛らしいうさちゃんリンゴたち、
おみかんをつかったプルプルゼリーなどなど……
フルーツを使ったちょっとしたデザートが増えていたことだろう。
…りんごをもたらしてくれた青年は、この宿の雰囲気に絆されつつ、出された焼き立てのアップルパイを頬張って、少しばかり顔を赤らめながらその味を堪能したとか**]