来てくれてありがとう、おじさま。 本当に、本当に久しぶりね。 [隣に座る男に視線を合わせれば、随分と見上げることになるだろう。少なくともアリシアの主観では「話好き」な彼が、律儀にひとりで来たのに不意打ちを仕掛けるなどありえない。ゆえにアリシアは彼が隣に座ることを当然に受け入れるだろう。老いない男と変わらない少女が並んで座る姿。もしページボーイが見ていたら、彼女はどう思うだろうか。7年も前の事であっても、変わらないままの姿でそこに"ある"二人を見て。]