《 「あのロサから銀河に、宇宙に出た君であれば、 言論、芸術、事実を率直に表現する自由が どれほど尊いか、どの舞台人よりも解るだろう?」 あの時僕が、この文面の何に憤っていたのか、 それは“ 僕 ”にも解らない。 居られないし居たくもないロサの名を、 こんな形で安易に出されたことか。 確かに求めていた「率直である自由」を人質に、 危険な役を演じることを求められたことか。 ――確かに、そうだ、とどこかで頷いてしまった、 そんな自分自身に対して、だったのか。 》