[その場面から急にシーンが変わり、昼間の教室内。
昨日の手紙なんだった? と話しかけてくるクラスメイト。]
…別に。
[告白じゃなかったの? と茶化してくるクラスメイトを無視するように、頬杖をつきながら窓の外を眺める。
小説の中ではここで竹村のさまざまな心情が描かれる。
初めての告白だったとか。
まさか女子からされるなんてとか。
そうやって悶々と心情が描かれるシーンだったものが、その心情を説明するものは特にない。
ただ、ノートにぐるぐると試し書きのように渦を書く。
クラスメイトの、告白ではないのかと言う言葉を竹村は否定はしなかった。
そのうちに別の話題にうつり離れていくクラスメイト。
やはり窓の外を眺めたまま。]