[性別を間違えて礼を言われるとは思わなかった。>>18
気にしていないとゆるく首を振った相手が、"女であることを伏せた方が得をする"環境で生きていることに今更気付いて、いたたまれない気分になる。
けれど、下手な同情は彼女は望まないだろう。]
『そう、か』
[性別についての礼には、たった一言そう返して。
その他に話したことはあっただろうか。
目的の場所へ付けば、礼を述べる。
それとは別、道案内の報酬を支払いたいと言う要件を。
子供の小遣い稼ぎにしては色がついた金額を提示したが、それを指摘されれば、自身の職業が傭兵であることと、子供に同情で金を配る訳ではなく、大人扱いをしたうえでの報酬提示である事を伝えただろう。
無論手渡すのはヴァルハラの金ではなく、トループ内で使用されている共通通貨だ。
そうこうしていれば、来客に気付いたジャンク屋の若い店主>>1:174が「待ってたぜ」なんて言いながら顔を出しただろう。**]