[傭兵というのは良い。
何にも縛られることなく、好きなようにやれる。
軍人にように上官の顔色を伺う事も、一般市民のように翻弄される事も無い。
完全戦闘用にチューニングされた、やや大ぶりな機体と共に戦場を駆けてゆく。
主な取引先は軍であったり、それに盾をつく小さな一般組織、すれ違いから生まれた内乱であったり。
兎に角、金を積まれれば何でもやる。
交渉の結果途中でターゲットを切り替えることもありはしたが、メトロポリスに靡いたことは一度も無い。
露払いの使い捨てと配置されることも在りはするが、腕は良い方だと思う。
ギブアンドテイク、金を積まれている間は確実な成果を約束する。
軍の中には自分の存在が気に食わない者も居ただろうが、傭兵などそういう物であると割り切っていた。]