── 正門・機械の少年との出会い ──
[その機械の少年は美しい見た目をしていた。
陶器の肌に宝石の瞳とブローチ。>>29
愛されるために創られた、そんな少年。
挨拶をされれば少年の目線に合わせて屈んで話す。>>33]
はじめまして、小さなお客様!
いえいえ!私は「ニンゲンサマ」ではありません。
ただ、レオーネくんとお呼びください。
アナタはなんなのか、私のなんなのか。
「お客様」とも「来園者様」とも呼べますが……。
おそらくそういう意味ではありませんよね。
むむむ、これは困りましたなぁ……。
[時折やって来る記憶や名前を失ったお客様。
その存在意義を見つける手助けをするのも案内人の務め]