[別れ際、恍惚な笑みを浮かべた彼女にそわりと感じる物を抱きつつも、心からの願いの言葉には素直に感謝を述べた。>>20]
……ありがとうなのよ。
機会があれば、あなたの愛した人の話も聞いてみたいものなのよ。
[……と別れの挨拶を交わした。
繰り返すが、その時はまだ私は彼女がルミ・ビリヴァーだと知らなかったのである!>>0:314
後になって、勘違いに気付き恥と失言の後悔で悶絶してる間に同室の話が進んでおり。
同室の際には悪鬼版美女と野獣(失敬な)と看守達の間で言いたい放題の名付けがされたとかないとか……。]
[そんな事を知ってか知らずか、ルミはあの時出会った時と変わらずニコニコと、微笑みを浮かべる。>>22
「慣れた?」という言葉に対し苦笑を漏らせば、「少なくとも、あなたのその脳天気そうな顔には慣れたのよ」と返しただろう。
彼女が話通りの危険人物であっても、不思議と警戒心は芽生えなかった。
それはルミと話している時は狂気を抑えなくていいと思っていたからだという事に私は未だ気付いていない。*]