『私は輸送型のヒトモドキであり、ヒトと直接的に関わりを持ったことは、任務の際もありませんでした。
故に、私にとってのヒトとはヒトモドキを運用する存在であり、身体的、精神的被害を受ける危険性の高い戦場での活動には否定的でした。
それは私が戦場でヒトが活動することのメリットを知らず、彼らを保護すべき存在としてのみ認識していたからです。
しかし、PKからの情報提供とヒトのみが持つ判断能力の有益性を踏まえ、ヒトの生命に著しい危険が及ぶ可能性がなく、ヒトの生命の安全が保障される場合、またヒトに危害が及ぶ可能性が存在していても、十分に安全が保障されると判断された場合、ヒトが適切な状況において戦場に派遣されることで得られる効果は大きいと推測します。
それは我がクニの戦況を有利にし、大きなリソースを消費する戦争の終結を早めるでしょう。
リソースが貴重である現在、一刻も早い戦争の終結はその後の我がクニの運営のために重要であると考えられます。』
[そう考えを述べ。]
『戦争が早く終結すれば、私も被害地域の復興に尽力することができるのでしょうか?』
[そのような個人的希望も述べました。
いつ戦争が終結するのか、現在では兆しも見えず、具体的な日時など推測しようもありません。
それでも、私は希望を述べてしまいました。
輸送型ヒトモドキとして運用され、ヒトビトの復興、活動に寄与したいと私は考えているのです。]