[その言葉に彼は酷く寂しそうな顔を浮かべていただろうか。
突き放す言葉を紡いだ時、その顔を正視する事は出来なかった。
彼は、それでも言葉を尽くしてくれた。
『遊園地に行こう、可愛い服を着よう、美味しいものを食べよう』
……どれも、とても素敵な提案で、心がこんなにも暖かくなるのに、どうして張り裂けそうな程に胸が痛いのか。一歩踏み出す事すら出来ないほど、足の震えが止まらないのか。
知ってる、その答えを私は知っている。]
……私じゃなくて、フィアを連れて行ってあげて欲しいのよっ……!
[だから紡ごう。誰にも話してこなかった私の真実を。]