>>31>>32 ギロティーヌ
[薔薇はものの例え、否。心象風景だった訳だが縁があれば出くわすだろう。
特に改めることなく、あなたがその時何を見るか楽しみだな、とふんふん頷いていた。]
んにゃ、ボクが言ってたのは例えばアポォォゥ飴とか。
果物あえて加工しないから早めがいいんだよね。
持ち帰って冷やすもいいけど当日中のお召し上がりでお願いします、なんて。
[だから多くは並べない自分の商品をひとつ示し、こちらは説明を追加した。
普段自分が好んでつくるのは手のひらに収まるくらいのものだけど、これは祭りの風物詩。折角の機会だから、あなたに知ってほしくて。
ぺこりと畏まってみせるは数秒。すぐにぺろりと舌を見せたり。]
でもイカ焼きはもっと鮮度が大事!
もしかして初めて? そりゃ食べなくちゃ。
ここのはとびきりおいしいよ。おばちゃーん、一個ちょーだい。アツアツもちもちイカ多め〜♪
[ただの顔見知りの店なのだが、さながら売り子である。ちなみに正規代金は300ポキャ。
店主も慣れたものなのだろう。求めに応えあなたへの品を新たに焼き始めた。
お喋りと甘味を多少弾ませるのは、待つにもきっと丁度いい。]
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