[一度堰を切った言葉は、止まることなく紡がれる。
滂沱の涙は、拘束具を伝って地面を濡らしていく。]
……遊園地に行きたいって言ったのは、本当は私じゃなくて、あの子なのよ……っ!
あの子が生きる為に作り出された人格が私なのよ……! なのにあの子を護れもせず、喪って! のうのうと生きている私がどうしてあの子を差し置いて幸せになれるのよっ!?
今も毎日夢に見る……っ! あの子が笑ってくれて、私が笑う幸せな世界をっ……!
そして目がさめる度に世界をのろうの、ああ、こんな世界にどうして私はいるんだろうって。
眠るのがこわくてたまらないのよ! あなたなら分かるのよ!?
消えてしまいたい、きえてしまいたいとねがい続けてるっ! いつも、いつもいつもいつもいつもっ!
あなたはっ……あなたはぁっ、こんな私なんかといても……しあわせなかぞくになんて、なれないのよ……っ……!
わかったら……ここからでていけぇ……っ!
[言葉を紡ぐ度、ひとつ、またひとつと心が剥がれるような感覚。そして新たな雫が紫紺の瞳から溢れ落ちる。
とっくに限界なんて超えていた。私には立ち直る期間も、心構えもなかったのだから。*]