[ 私は子どもの亡骸を抱えた母親へそう吐き捨て、 何か喚き続けているのを聞き流し背を向けた。 曰く。貴女はお医者様なのだろう。 答えはもちろん「YES」である。 曰く。ここで時折人を診ているのだろう。 答えはまあ、「否定」ではない。 曰く。ならばこの子も助けてくれと。 答えは──先述の通り、否、だ。 ]