― ジャンク屋での買い物 ―
[さて、少女とは別れたか。それともまだ一緒に居たか。]
[おかしな物>>5が山と積まれた広い敷地、店主の営業トークを話半分に聞きながら、ガラクタの隙間を縫い歩く。
機体のジェネレーターはヴァルハラ軍正規品から変える気はない。
だが丁度、推力の低下が気になっていた。インナーパーツにあたるブースターは現物を見て決めたかったため、店舗に直接来て良かったと思う。
コクピット内ももう少し広く使いたい、小型化に成功している装置を複数見繕って。
カメラアイ性能を向上させた頭部部品も気にはなりはしたが、戦力向上のための改造と思われては困る為、今回はナシとした。無期限休戦中に武器を積むなんて、どうかしている。
フレームパーツはそもそも、ヴァルハラに持ち帰るにはいささか嵩張り過ぎる。
仕事ではなく私用で使う日用品ガジェットのパーツも、少し買い足して
ある程度の"決まり"を出すと後金を手渡す。
その後購入パーツは錆びたトラックの荷台に積み込まれ、己の愛機までまとめて運んでもらう。
ついでに送るよなんて言われれば、車があるなら最初から迎えに来いなんて小言を漏らしただろう。**]