のり、乗ります![お願い、この船で合っていて。強く願い、そうして大声で叫びながら、わたしは輸送船へ飛び乗った。さて、甲板に人は居たか。耳元で騒ぐ心音と、自分の呼吸音があまりにも煩くて、船上の様子までは暫くよく分からなかった。ばたんきゅ〜とその場に倒れ込み、汗だく血塗れ傷まみれで、喘ぐように息をする。響く沢山の爆発音から察するに、自分が最後の一人なんだろうなと、遠くの方で考えながら。**]