け、ケッコン……。
[ただ、望んで聞き役に徹していたが。
仲が良さそうと思っていてもそこまでとはとなる関係性>>23だったり、詩羽の発言だったりに咳き込みかけつつ、こちらに視線が向いたら、ピギーはいい世話役だと簡単すぎる説明をするくらい。
この世界に来てからの恋バナはそれぞれのペアの雰囲気を教えてくれ、彼女たちの強さと弱さが同居した揺らぎも感じ、時に心が震えた。
あと詩羽はお酒で何かあったのだろうか。
世話役に止められるあたりで嫌な予感もするのだが。
もし虹介もいたなら不安げに時折そちらにも視線を向けた。
女性2人がもし酔っ払ったら一緒に頑張ってほしい、と。
それから詩羽が自分に向ける話題には、ひとつひとつ考えて。
不思議体験はピギーの頭の早変わりを、美味しいものは2日目朝に食べたトルティーヤのような屋台のご飯を、本については草花の図鑑を挙げてみた。
料理を教えてもらう、その話題を静かに聞いている。
ある程度の時間になれば帰ることにはするだろう。*]