―――夜も明けてきたし、手紙、書き直しに行こっと。 じゃあ、皆、また明日ね![ こうして礼拝堂に引き返したイサリビは、 ポケットの中の未投函の封筒の厚みを 聊か意識しながらも、鋼の机上に便箋を広げ、 幾つかの文面を訂正した内容を綴っていく。 島内の便箋の在庫に限りがあったことから 訂正のない便箋は改めて書き直すことなく そのままの形で封筒に収めることになる。 その上で、訂正ではない新たな言葉を 新しい便箋に書き下ろしてもいたが――。 この手紙の内容については、もう少し後に。 ]