[最後にぽこんと生まれたプチラムは、タリアに駆け寄ってその手に擦り寄る。
そうして毛皮と中身をプチラムに変えてすっかり小さくなってしまったラムの本体は、頭部パーツを残すだけ。
頭部パーツの中でもふわふわとの継ぎ目にあったメインCPUは最後のプチラムに抱えられている。
タリアが見つめる最期のラムの表情は、最後までタリアやジブリール、デイジー達を心配するものだっただろう。
それも、最後のプチラムが離れた後、空気が抜けるような、最期の吐息のような音と共に消えていく]
『ニゲヨウ!タリア!アリアガクルヨ!』
[CPUを抱えたプチラム以外は集まっていたデイジー達を護衛にサーカス団と逃げていく。
一体と一騎だけ残った、少しだけ大きいデイジーとプチラムは、タリアが逃げるまでそばを離れる様子はない]*