[調べたら、自己確立のため他者と関わったり、社会の中で居場所を見つけた方がいいんだって。でも地球には、何もなかった、何も見つけられなかった。私にとっての『地球』って、唯の空っぽの惑星。>>29故郷を離れる事、悲しいとも寂しいとも思わなかった。だって私が地球を去っても、世界は何事も無く成立する。私は宇宙の真ん中で、怯えながら必死に存在証明を組み立てる。たったそれだけ。私の旅立ちなんてそれぐらいの簡素な物。]