「…………………………。」
[先の洋館巡りで散々、びっくりして。
もはや「怖かった」と呟くほどの元気もなくて。
同じように疲れきった子たちと、一緒の椅子に座り込む。
その視界はしにちらっと、別チーム同士で談笑しているアレウスの姿が目に入った。
いきいきとして、大きく笑い、まるで別人と見違えるくらい。
何人か押し掛けて、イタズラされた!なんていっているから、けっこうわんぱくしてたのかもしれない。
いつもの印象がガラッと変わった瞬間だった。
なんにせよ。
ケロッとしているようすには、やっぱり悔しさを感じたんだけど。]