[看守たちのみならず、折に触れて鉢合わせる囚人たちの中にすら、“雲の上の人だった”“まともな”“放火魔”に奇異や嫌悪、嗜虐の反応を示す者たちは少なくなかった。 ちなみにだが、“犬のお散歩”>>0:313の虐待はハリコも一度経験している。 その時は「体を暴かれる訳じゃない」と考えて大人しく看守に従ったのだが、実際に“散歩”に出されたら、主に男の看守と男囚たちからとんでもない品定めの視線とゲスな感想の集中砲火を受けた。それ以来、ハリコはこの虐待を賄賂で回避するようにしている。]