【M】 偵察兵見習い タリア

裏路地

生命の冒涜・・・か

[>>30考えたこともなかった・・・というわけでもなかった。『下半身が吹き飛んでも、脳が欠けても、メトロポリスなら再生できる』と言ったいつかの先生の言葉に>>0:330、それは同じ人間なのだろうかと、冒涜とまでは思わずとも、ふと疑問に思ったこともあった。

相手国からすれば”そう見える”のだろうか。男がどっちもどっち、というのなら、此方も”そう見えている”というだけだろうか。考えすぎると深みに嵌ってしまいそうだ。

言い得て妙>>31、何を求めてどちらに行くか、選ぶのは自由。メトロポリスに来てよかったのか納得しようとした子ども時代もあったし>>0:287、結果、これでよかったのだと少なくとも不幸ではない暮らしを送っているが、もしかしたら向こう側に逃げていたとて、いまも同じように不幸ではない暮らしを送れているのかもしれない。

此方に来るか？の問いには驚いた顔して男を見たが、『言ってみただけ』と言う言葉に同じように肩を竦めた>>32]