[たまに遊びに行く部活。
そして、たまに本を借りに行く図書館。
行く度に、『お勧めの本』が借りられずに残っていたら借りていた。
絵本の方が好き、と言っていた先輩>>1:140とも、会う度に会釈をするような仲にはなっていた。
何回目かには、POPを描いている姿>>1:70も目撃し、なるほど絵が好きなわけだ、と納得しただろう。
『お勧めの本』は一人だけが選んでいるわけではなく、何人かで選出を回しているようだったが、先輩の選んだ本…絵本に近い本が並ぶようなタイミングはあっただろうか。
そうだとしたら、きっと狙って、借りに行ったことだろう。
図書館もまた、訪れるのが楽しみな場所になっていた。]
うん、楽しいよ。
[自然と口から出た言葉に、先生はほんの少し寂しそうに微笑んだ。]**