[もうすぐ新年も近付く冬のある日。 ストーブの燃える温かい部屋。 お気に入りの窓辺でひなたぼっこをするのがボク、大好きだったんだ。 ぽかぽか温かくて、大好きなご主人様も隣にいてくれて。 ああ、ボクしあわせだなぁってうとうとしてた。 『茶々丸、春になったらお花見に行こう。 あの公園の桜並木、お前も好きだっただろう? なあ、だからもう一度起きてくれよ……』 ぽたぽたと、雨でもないのにボクの顔に雫が落ちる。 それがご主人様の目から落ちてくるのに気付いてボクはご主人様を見上げた]