[名を明かしてくれたユラに、この機体では作れない笑顔の代わりに、和らげた声調を返す。>>35] ユラ・サブリィテ、か。良い響きの名だな。 よろしくな、ユラ。[さて、“人ではない”姿が垣間見えた時点でほぼ断言できたことだったが――ユラは“パンパス・コート”の王城とは何の繋がりもない。 ここで相手の姓名を聞いて、ヘローは改めてそう確信したのだが……。]