───時間だ。顔を上げると、穏やかな風が白磁の肌を撫でていく。最近はずっと晴天が続いており、日課がスムーズに実施できている。さらに今日は、破損の少ないバッテリーパックを見つけられた。(これで非常用バッテリーの予備を確保できるはず。)良いことだ、と彼女は思う。他に、特殊合金鋼の大型ボルトを数本手に取り、施設の中へ戻っていった。