[やがて女は校内に入り
様々な展示や出し物を眺めていく。
時に中へ入って楽しんだり、今日は1人で来た。
1人フラフラ興味のままに眺めるも呼び止められれば応じてくれることだろう。
生徒の誰かが女へ何度か視線をやる。
服装は大神学園の生徒のようだ。]
……あの玄関の絵でしょ?
[急に話しかけられたことと心のうちを当てられたことに驚愕したのか一瞬ビクッとなる女生徒たち。驚かせたことを詫びて告げる。]
ごめんなさいね、驚かせて。あの絵の作者なの。
[教室の扉へ肩をぶつけた生徒に「怪我はない?」と心配して。]