[意を決したようにスイッセスさんを真っすぐ見つめ]
よかったら、船を降りた後のスイッセスさんの息子さんの住所をおしえてくださいっ!
アタイ、スイッセスさんの記憶がなくなっても会いに行きます。
何度だって友達になりますっ!!
だから、だからっ――……
[どうかまたその温かい手で頭を撫でてほしい。
穏やかな時間を共に過ごしたい、って。
湧き上がる強い想いに伝えたい言葉が詰まり、涙があふれ出して止まらなくなった。
ダメだ、こんなトコで泣いちゃっ、て。
そう思うけど涙は止まってくれない。
頼む涙よ、止まってくれ。
アタイはまだまだスイッセスさんと話していたいんだ――……!*]