[指輪が出来上がったのは門が開く前日のことだ。
指輪の大きさは指のサイズを測っていたので問題はないだろう。
リングの素材は家の倉庫に眠っていた魔法金属で銀色の光沢が美しいものだ。
デザインは蔦植物が採用されており葉が生い茂り蔦が絡み合うものになっている。
古くから「切れない絆」]や「永遠の愛」を謳う植物なので指輪にもそうした意味をのせたつもりだ。
その蔦植物と葉が包んでいるのが大きめの宝石で、ランディの瞳の色と同じトパーズ系のものと聖子の瞳と同じ色の恐らく見たこともない宝石のものだ。
後者はドラゴンが流した涙が雫となり宝石化したものでこちらの世界にしかないものだろう。
聖子のために世界で一つだけの指輪を用意した。つもりである。
全ての準備は順調であった]
聖子は今日も激マブだなぁ、おはよう。
[朝、スライムパックですっかり綺麗肌になった聖子を抱きしめながら日常のようになったベッドの上での抱擁をして最後の日を迎えたほどに**]