[一方、兄アレウスに抱く感情としては。いろいろごちゃまぜになっていて、簡単に説明できるものではないだろう。ナタリーはそそっかしく、しっかり者のアレウスに世話を焼かれたこともあったかもしれないが。同年代の男の子の、おにいさんっぽい立ち居振舞いというものは、そう慣れるものではなかった。そして。ミリアと過ごすうちに、だんだんとライバル心みたいなものが芽生えていったのも確かなこと。]