『ふ、ふ…、
そうだな、野菜は、新鮮な方がいい …ザリ』
[確かに、美味い飯は士気に関わる。>>44
ささやかに輝く日常の幸福の延長線に、土地の技術が関わっているのなら、きっとそれでいいのだろう。
冗談の続きにノイズが笑って。]
『じゃあ、いずれ頂こう、
無期限の休戦らしいし、な』
[もしこれが続くのならば、今のようにトループだけではなく、いずれお互いの国の行き来が出来るようになるのかもしれない。
どうでもいい事の方が、この世にはきっと少ない。だから、それを俺は覚えて帰るよ、名も知らない君。
そう、
ヴァルハラでは聞かない料理名を記憶して。
いつか訪れてほしい平穏な日の事を祈って。
そうして天使は去っていった。
一瞬で消えた光を思いながら暫し空を見上げ、そのうちジャンク屋に入っていっただろう。**]