思い出したくもない悍ましい出来事の後に、私たちは不可逆の変化をしてしまうことになって結果的に仲間とは散り散りになった。なってしまったのだ。大惨事になってしまったそのリージョンの依頼主に、せめてもの義理立てという形で依頼に失敗してしまったことを告げて逃げるように私は一人、その世界を後にした。そうすることしか、私には出来なかった。