>>1:130ユーくん
毎回光ればそりゃねー。何か最近は楽しくなってきてるよ。ユーくんも光ればお揃いなのにねー。
[嘲り、哀れみ、同情、利用。
此方に来たばかりの浮浪者へ向けられる様々な"好意"は、僅かを除いて大概そんなところだったでしょうか。
街の薬師であるあなたは、その僅かで、男にとって有難い存在である以上に、時間を経るごとにあなたから不思議な甘さも感じていました。理由に気付く様子はなく、素振りすら見せないでしょう。それはまるで離れないよう男の方から離れているかのように。]
そ、綺麗な水は高いからねー。冬寒くてもまー寒いだけだしー?
えー、いいの?朝はあー言ったけど、実は丁度お昼、案内のお礼に奢ってもらってさー、お風呂の方が嬉しいなぁ。
あーそーだったっけ?俺ちゃん何か公衆浴場と混ざってたかも?
何かユーくん家で温度を変えようと思ってさー…
["あ、氷り草だ。あの時ちょっと死ぬかと思ったよねー、髪も肌もカッチンコッチンだったしー"
と笑う男は、あなたの家で水風呂ならぬ氷結風呂に入った思い出を懐かしそうに話します。その時にあなたの秘密は知りえていたのでしょう。"そーなんだぁー"といつものように。]
折角の約束なのにさー、1人で行くのは違くなーい?お湯じゃなくてもいいからさー、ユーくん家じゃだめ?
[そう、お願いしてみます。来客がいたり来たりしたなら、おとなしく公衆浴場へ向かう姿が見えるでしょうけど。]