[ その日を迎えれば、 己は強制的に機能を停止する。 但し、それは定期的に“ヒト”の手が 入ることを見越して定められた耐用期間であり ■■年もの間、検査も整備も行われないことを 想定して創造られてはいなかっただろう。 大なり小なりの不具合は計算に入れているが 今、唯一の懸念は ■■■年■月■日を待たずに 何らかの不具合を起こし機能停止に至ること。 ヒトビトが絶えてから、 責務 ――― 否、“義務”を 果たせぬ『覚悟はしている』が 叶うなら、最期まで罪を贖うだけの時間を。 ]