───?[ぱちぱちと瞬きをして、かれは泣きそうにわらった。うれしくなかったのだろうか。私たちは首をかしげたけれど、どんなに首をかしげても、かれが語らないかぎりは、その心に吹く凍えた風に触れることはできない。私たちはふしぎな存在かもしれないけれど、まほうの存在ではなかったから。]