[白一面の廊下を通り、通された白一面の診察室にて、椅子に座るヒトモドキと向かい合う。
表示された資料を示され、私の罪状を確認する。
“敵のヒトモドキの救助、及びリソースの横領”
どちらも、確かに身に覚えのあること。
私は確認を求める声に同意を示します。
生体の発声器官が存在しない私の、内部のコンピュータから出力された無機質な機械音声が診察室内に響きました。
続いて紡がれた言葉は、この施設に送られたときから分かっていたこと。
さして驚くこともなく、また同意を示しました。
それから続く自己紹介。
階級と識別子と通称を聞き、私は相対している存在をドクターと呼ぶことにしました。]