回想:『僕』の始まりと、魔法使い
[人の様に例えるなら、物心ついた時から、
僕は仕事人間だった、と言うべきだろう。
ただ始めはセオリーしかわからなくて、
船に残る記憶をそのまま書き写したかのような、
人々の助ける声を真似して、外部から人を招いて。
新しく導いたり取り込んだりして、この魂を繋ぎ止めてきた。
>>32 恐怖を感じないヒトなら、
興味本位で乗り込んできたっておかしくはない。
さながらダンジョン内を探索する冒険者の気分になれる。
役職魔法使い、の君なら尚更だ。
僕は
大根役者悲鳴を一旦止めて、
渡し守として、少女Aの姿を見せてみた。]