はい、とーり。
どうもありがと…う?
[さっきの顔なんてなかったかのように思えた。>>0:184
そんな声音と表情で、バラバラ殺害事件の被害者となったおみかんの皮を、
捨てておくと申し出てくれたとーりに、私たちはお礼を言おうとして───見た!
おみかんの皮がこつぜんと消えてしまったところを!
たのしい場所だ。だいちにいる間は、触れ合うことのない現象だ。]
……びっくり、でした。
[動揺から思わず転がり出たようなとーりの声に、同意するようにそう言って。
それから、じぶんの部屋を見に行くと言っていたかれの背中をみおくった。]